2022.10.14
エアコン記事
エアコンのサブスクサービス
所有せず定期的に使用料を支払うことでモノやサービスを利用する「サブスクモデル」による支払いが広がっていますが、マレーシアではエアコンのサブスクサービスが増えています。そのメリットは、購入するにのと比べて少額の月額支払いでエアコンを手軽に利用できる点と設置・メンテナンス・修理がパッケージ化され管理しやすい点です。
家庭用エアコンのシェアが大きい事業者ではなく、エアコン市場へ新規参入となる訪問営業・リース販売でシェアの高い家電販売事業者が、現在、積極的に事業を展開しています。
このエアコンサブスク市場においては、買い切り市場のシェアの高いエアコン製造業者が必ずしも有利とは言えません。サブスク事業を行うためには、エアコンの製造・販売に加えて、設置工事・メンテナンス・修理まで想定した製品・業務設計やリスク管理が必要であり、消費者への与信管理やこれまでの違う客層への販売チャネルの確立といった活動が必要になります。
さらに、家庭用エアコンを選定する際に、エアコンのタイプ(天カセ・壁掛け等)や能力を決めると、メーカーごとに商品差異が大きくないので、価格やブランドに強みがあれば、新規参入者であっても先行者とうまく競合することができるでしょう。
日本でも認知が高くなっていますが、中国にはOEM生産を受託しているエアコン業者が数多くあり、中国市場や拡大する国外市場を背景に低価格で製品を供給しています。新規参入者はそのような資源を利用して事業を展開しています。